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こんにちは。
京都市伏見区を拠点に、京都・大阪・滋賀・奈良で型枠解体工事を行っている辻本組です。
今週、「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習」を受講し、修了試験に合格しました。
型枠解体と酸素欠乏・硫化水素。一見すると関係がないように思われるかもしれません。
しかし、型枠解体工事では、地中梁や基礎、地下ピット、地下構造物など、現場によっては地下や換気の悪い場所で作業することがあります。こうした場所では、条件によって酸素欠乏症や硫化水素中毒の危険が発生する可能性があります。
今回は、型枠解体工事においてなぜこの資格が重要なのか、どのような危険があるのか、そして安全に作業するために何が必要なのかをご紹介します。
目次
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者とは、酸素欠乏症や硫化水素中毒の危険がある作業において、作業方法の決定や作業員の指揮、安全対策の確認などを行う責任者です。
労働安全衛生法令では、法令で定められた酸素欠乏危険作業を行う場合、所定の技能講習を修了した者の中から作業主任者を選任しなければなりません。
酸素欠乏危険作業には、第一種と第二種があります。
第一種では「酸素欠乏危険作業主任者技能講習」または「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習」の修了者から、第二種では「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習」の修了者から選任します。
今回受講した技能講習は、第一種・第二種の両方に対応する作業主任者の資格につながるものです。本記事では、修了試験への合格を報告しています。修了証交付済み、または現場で作業主任者として選任済みという報告ではありません。
ただし、型枠解体工事のすべてに、この作業主任者が必要なわけではありません。 地下や狭い場所という理由だけで一律に決まるものではなく、法令で定められた酸素欠乏危険場所に該当するかどうかを、現場ごとに確認することが重要です。
型枠解体は、コンクリートの打設後、所定の強度などの条件を確認して木製型枠を取り外す仕事です。
辻本組では、壁・柱・梁・基礎・地中梁・擁壁など、建築・土木のさまざまな型枠解体工事を行っています。通常の開放された場所では問題にならないような空気環境でも、地下や閉鎖的な場所では注意が必要です。
地中梁や基礎の型枠解体では、掘削された場所に入って作業することがあります。周囲を土やコンクリート構造物に囲まれた場所では、空気が十分に入れ替わらない場合があります。
また、地層や地下水などの条件によっては、酸素濃度の低い空気が流入する可能性もあります。特に、酸素欠乏危険場所に該当する地層や地下水の影響を受ける掘削箇所では注意が必要です。
地中梁の型枠解体だから必ず酸素欠乏が発生するわけではありませんが、作業場所の条件を確認し、危険性を判断することが大切です。

地下ピットや地下構造物では、周囲がコンクリートなどに囲まれ、自然換気が十分に行われない場合があります。
特に長期間閉鎖されていた空間や、酸素濃度の低い空気が流入する可能性のある場所では、慎重な確認が必要です。入口が開いているからといって、内部の空気が安全とは限りません。
下水や汚水、汚泥などが関係する設備では、硫化水素が発生するおそれがあります。型枠解体工事であっても、作業場所の周囲にこうした設備がある場合は、環境を十分に確認する必要があります。
通常の空気には約21%の酸素が含まれています。しかし、酸素濃度が低下すると、人体に必要な酸素を十分に取り込めなくなります。
酸素欠乏症では、頭痛・めまい・判断力の低下などが起こることがあり、重度の場合には意識を失い、命に関わる危険があります。
法令では、酸素濃度18%未満を酸素欠乏と定義しています。
酸素欠乏の怖いところは、臭いや見た目では判断できないことです。「いつも作業している場所だから大丈夫」「短時間だから問題ない」。こうした思い込みが重大な事故につながる可能性があります。
硫化水素は、有機物の腐敗などによって発生することがある有毒なガスです。低濃度では腐った卵のような臭いがすることがありますが、高濃度では嗅覚が麻痺することもあります。そのため、臭いだけで危険性を判断することはできません。
高濃度の硫化水素を吸い込むと、短時間で意識を失い、命に関わる事態になる可能性があります。
第二種酸素欠乏危険作業では、原則として次の濃度を保つための換気が必要です。
ただし、これらは法令上の基準であり、数値を満たしていればすべての危険がなくなるわけではありません。現場の状況に応じた継続的な安全管理が重要です。換気には純酸素を使用してはいけません。
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者には、作業員を危険から守るための重要な役割があります。
作業場所の危険性を確認し、酸素欠乏の空気などを吸入しないように作業方法を決定して、作業員を指揮します。
その日の作業開始前、全員が作業場所を離れた後の再開前、身体・換気装置などに異常があった場合など、法令で定められたタイミングで酸素濃度を測定します。第二種酸素欠乏危険作業では、硫化水素濃度についても測定が必要です。
測定は作業環境を把握するための重要な安全対策です。
測定器具、換気装置、空気呼吸器などの呼吸用保護具、墜落制止用器具などについて、適切に使用できる状態か点検します。
空気呼吸器などの呼吸用保護具や墜落制止用器具などが正しく使用されているか監視します。
なお、測定の実施・記録、換気、立入禁止措置、入退場時の人員点検、作業者への特別教育、監視・連絡体制、救助用具の備付けなどについては、事業者にも法令上の義務があります。資格を持つ作業主任者を配置するだけで安全が確保されるわけではありません。
酸素欠乏症や硫化水素中毒では、倒れた作業員を助けようとした人まで被災する二次災害が発生する危険があります。
目の前で仲間が倒れれば、すぐに助けに行きたくなると思います。しかし、危険な空気が存在する場所に、適切な呼吸用保護具を使用せずに入ることは非常に危険です。防じんマスクや一般的な防毒マスクでは、酸素欠乏には対応できません。
異常が発生した場合は、むやみに立ち入らず、退避・救急通報や関係者への連絡を行い、空気呼吸器などを含めた適切な救助体制を確保する必要があります。
事故を起こさないことはもちろん、万が一の事態に備えて緊急時の対応を決めておくことも大切です。
辻本組では、建築・土木を問わず、さまざまな型枠解体工事を行っています。現場によって作業環境は異なり、地下や狭い場所など、普段以上に安全への配慮が求められることもあります。
型枠解体の技術を磨くことはもちろん大切ですが、危険を正しく理解し、事故を未然に防ぐための知識を身につけることも必要だと考えています。
今回の技能講習では、酸素欠乏症や硫化水素中毒の危険性、測定方法、換気設備、救急蘇生法、関係法令などについて学び、修了試験に合格しました。
合格はゴールではなく、安全管理をさらに徹底するための第一歩です。
学んだ知識を今後の危険予知活動や現場の安全対策に生かし、事故のない現場づくりに取り組んでいきます。
型枠解体工事では、解体順序や資材の取り扱い、墜落・転落防止、飛来・落下物対策など、さまざまな安全管理が必要です。さらに、地下や閉鎖的な場所では、目に見えない空気の危険にも注意しなければなりません。
元請会社様や協力会社様に安心して仕事を任せていただくためにも、技術の向上と安全知識の習得を継続していくことが重要だと考えています。
辻本組では、これからも必要な資格の取得や安全教育に積極的に取り組み、より安全で質の高い施工を目指してまいります。
辻本組は京都市伏見区を拠点に、京都・大阪・滋賀・奈良を中心として型枠解体工事を行っています。壁・柱・梁・基礎・地中梁・擁壁など、建築・土木の木製型枠解体に対応しています。
型枠解体から型枠資材搬出、整理整頓、清掃まで、次工程を意識した丁寧な施工を心がけています。型枠解体工事のご依頼や応援のご相談、協力会社様からのお問い合わせもお待ちしております。
また、辻本組では一緒に働く仲間も募集しています。未経験の方にも仕事内容や安全に関する知識を伝えながら、少しずつ技術を身につけてもらえる環境づくりを目指しています。
技術を磨くことも、安全を学ぶことも、すべてはより良い現場づくりのために。
これからも辻本組は、安全第一で型枠解体工事に取り組んでまいります。
京都で型枠解体なら辻本組。